これまでの研究
Fas-induced apoptosis

Fasリガンドの刺激によってアポトーシスのシグナル伝達系が活性化されると、その下流でカスパーゼと呼ばれる特異的なタンパク質分解酵素が活性化される。この酵素の働きによって切断された基質がアポトーシスに特有のイベント(細胞膜のブレビング、核の凝縮・断片化、細胞骨格の崩壊による細胞自身の収縮等)を誘導する。


ICADはCADと複合体を形成する事によってCADを細胞質中にとどめ、DNA分解を阻害している。アポトーシスの刺激によって活性化されたカスパーゼがICADを切断すると、フリーになったCADは核へと移行し染色体DNAを分解する。
Macrophage-mediated DNA fragmentation

マウス胸腺にアポトーシスを誘導するとDNAの分解が起こる(緑)。しかし、CADが活性化しないマウスの胸腺では、マクロファージ(赤)に貪食された細胞でしかDNAの分解が観察されなくなった。