ラボで使用する水のグレードは4種類あります。
純度の低い方から、
水道水 < イオン交換水 < RO水 < MilliQ(超純水)
です。
イオン交換水:樹脂によってイオン化合物を除去した水。有機物や微生物は除去できない。 RO水:逆浸透法によって、イオンや有機物の90%、バクテリア、細菌の99%以上を除去した水。 MilliQ:イオン交換樹脂を複数回、さらに限外濾過膜を通すことで得られる比抵抗値10MΩ・cm以上の水 |
☆使用法
【イオン交換水】
・採水口は、洗浄室の窓際の蛇口。
・最後に帰る人が蛇口を締める。
・ウォーターバス用の水は、この水を用いる(培養室、実験室ともに)
【RO水】
・採水口は、洗浄室中央の流しにある蛇口(黄色いシール貼付)。
・この蛇口は絶対に締めない。
・電気泳動などに用いる。
【MilliQ】
・採水口は、RO水と同じ。
・この蛇口は絶対に締めない。
・各種実験に使用。
☆RO水、MilliQのシステムについて
RO水とMilliQは同じ蛇口から水を採っています。
水道水はまず「Elix純水装置システム」通ってRO水としてタンクに貯水されます。
タンクの残量は常にモニタ−されており、残量が80%を切ると、自動的にElixシステムのポンプが
作動し、RO水が補充される仕組みです。
MilliQ水は、このタンクに貯水されたRO水がさらに「MilliQ超純水装置システム」を通る事で作り出されます。
従って、タンクにRO水が貯水されていないとMilliQは使えません。
タンクの容量は最大60リットルなので、実験器具の洗浄と掃除が重なる時以外は極端に減る事はないと
考えられますが、何度かタンクが空になるというトラブルがあったので、各自RO水またはMilliQを使用する時には
タンクの残量を確認の上、使用するようにして下さい。万が一タンクが空になった場合は、タンクに水が溜まるまで待って下さい。急ぎの場合は、予備のMilliQ(autoclave済み)が2リットルx2本、流しの横においてありますので、そちらを使用して下さい。
【Elixシステム、MilliQシステム利用上の注意】
1.採水口になっている蛇口(「触るな」と書いてある黄色テープが貼付)は絶対に締めない。
水圧が下がるとアラームが表示され、ポンプが作動しなくなります。
2.最後に帰る人ははMilliQシステムの[operate]スイッチを長押しし、表示を「タイキチュウ」に切り替える。
3.Elixシステムの[operate]スイッチは決していじらない。(常時ONにしておく)
きれいな水は実験の基本です。使い方を守って全員が気持ちよく使えるようにしましょう。